第174回国会(常会)
答弁書第八〇号 内閣参質一七四第八〇号 平成二十二年六月四日 内閣総理大臣 鳩山 由紀夫
参議院議長 江田 五月 殿 参議院議員山谷えり子君提出竹島に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員山谷えり子君提出竹島に関する質問に対する答弁書 一について 政府としては、竹島周辺の海域において地下資源の探査を行ったことはないため、竹島周辺の海底に具体的にどのような地下資源が賦存しているか把握していない。 二について お尋ねについては、大韓民国が竹島の周辺における海洋科学基地の建設について検討しているとの報道は承知しているが、現在建設中であるとは承知していない。 三及び四について 日韓外相会談において、岡田克也外務大臣から柳明桓外交通商部長官に対して、御指摘のように、竹島をめぐる最近の様々な動きについて、抑制してほしい旨述べたところである。政府としては、今後とも竹島問題の平和的解決を図るため、粘り強い外交努力を行っていく考えである。 五について 文部科学省では、御指摘の資料について北海道教職員組合には確認を行っていないが、北海道教育委員会に対して、中学校社会科における竹島問題に関する指導の状況を確認したところ、御指摘の資料に基づく不適切な指導が行われた事例はないとのことである。文部科学省としては、各学校において、竹島問題を含めた我が国の領土問題について、御指摘の資料の記述ではなく、学習指導要領及びその解説に沿った指導を行うことが必要であると考えている。 六について ある事案が学習指導要領の趣旨に沿った授業といえるか否かについては、当該事案の具体的内容、その時点で適用される学習指導要領等の記述その他の実情を総合的に勘案して判断されるべきものであるから、お尋ねについて一概にお答えすることは困難であるが、文部科学省としては、各学校において、竹島問題を含めた我が国の領土問題について、学習指導要領及びその解説に沿った指導を行うことが必要であると考えている。 |