厚生労働省公表の「日本人の食事摂取基準」に関する質問に対する答弁書：答弁本文：参議院

第171回国会（常会）

答弁書

答弁書第二三八号

内閣参質一七一第二三八号
　　平成二十一年七月二十四日

内閣総理大臣　麻生　太郎　　　

　　　　　　　参議院議長　江田　五月　殿

参議院議員森田高君提出厚生労働省公表の「日本人の食事摂取基準」に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

　　　参議院議員森田高君提出厚生労働省公表の「日本人の食事摂取基準」に関する質問に対する答弁書

一及び三について

　御指摘の「ＮＩＰＰＯＮ　ＤＡＴＡ８０」（以下「本研究」という。）は、平成二十年八月時点において、日本人を対象としたコレステロールとがん及び循環器疾患の関係についての長期コホート研究としては最も代表的なものであったことから、御指摘の報告書において引用したものである。本研究については、「コレステロールを多く摂取した場合、虚血性心疾患やがん罹患の増加が危惧される」という結論に至る上で参考にした研究の一つとして位置付けているにすぎず、これを引用したことから直ちに御指摘のような「風評リスク」が生じるおそれはないと考えている。

二について

　本研究において鶏卵を摂取することによって循環器疾患による死亡の相対危険度が高まることはなかったという結果が報告されていることについては承知しているが、御指摘の報告書においては、本研究だけでなく他の複数の学術論文も総合的に分析して、当該結果を強調する必要はないという結論に至ったものである。