質問主意書

第171回国会(常会)

答弁書


答弁書第三四号

内閣参質一七一第三四号
  平成二十一年二月十七日
内閣総理大臣 麻生 太郎   


       参議院議長 江田 五月 殿

参議院議員糸数慶子君提出国際自然保護連合の「二〇一〇年国連国際生物多様性年におけるジュゴン保護の促進」勧告に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員糸数慶子君提出国際自然保護連合の「二〇一〇年国連国際生物多様性年におけるジュゴン保護の促進」勧告に関する質問に対する答弁書

一から四までについて

 我が国政府は、昨年十月の国際自然保護連合総会において、ジュゴンを含む自然環境保全の重要性については、十分に認識しているが、普天間飛行場代替施設建設事業については、既に環境影響評価法(平成九年法律第八十一号)及び沖縄県環境影響評価条例(平成十二年沖縄県条例第七十七号)に基づく環境影響評価手続を開始していること等から、御指摘の勧告を棄権する旨の投票理由説明を行った上で、本件勧告について棄権したところである。
 いずれにせよ、政府としては、これらの法令に基づき、現在実施している当該環境影響評価手続において、ジュゴンに対する影響についても特に配慮した上で適切に調査、予測及び評価を行い、必要に応じ適切な環境保全措置の検討を行うこととしている。

五について

 普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価については、随時日米間で情報交換等を行ってきているところである。

六について

 二千十年十月に名古屋において開催予定の「生物多様性条約第十回締約国会議」において取り扱われる議題については、今後関係国間での調整を経て決定されるものであり、現時点でお答えすることは困難である。