質問主意書

第171回国会(常会)

質問主意書


質問第八九号

沖縄の言語に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十一年三月二十三日

糸 数 慶 子   


       参議院議長 江田 五月 殿



   沖縄の言語に関する質問主意書

 国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)は本年二月十九日、世界の消滅の危機にある言語に関する調査結果を発表した。この調査結果で注目されるのは、日本では、アイヌ語を含む、八丈島や南西諸島の各方言も独立の言語とみなされ、計八言語がリストに加えられた。
 この八言語のうち、アイヌ語については話し手が十五人とされ、「極めて深刻」と評価され、沖縄県の八重山語、与那国語が「重大な危険」に、沖縄語、国頭(くにがみ)語、宮古語、鹿児島県・奄美諸島の奄美語、東京都・八丈島などの八丈語が「危険」と分類された。言語は文化であるとの観点から、その保存と継承は喫緊の課題と認識している。
 よって、以下質問する。

一 言語の定義について政府の見解を示されたい。

二 方言の定義について政府の見解を示されたい。

三 日本語の定義について政府の見解を示されたい。

四 質問一から三までの答弁において、日本国内に言語と称されるものはいくつ存在するのか、明らかにされたい。

五 ユネスコが独立した言語とした八言語は、言語なのか、方言なのか、政府の見解を示されたい。

六 消滅の危機にある言語をどう守り、継承していくのか、政府の見解を示されたい。

七 国会での審議では、言語の重要性を認識し、文化財に指定すべきだとの意見もあるが、政府の見解を示されたい。

  右質問する。