質問主意書

第168回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第五九号

内閣参質一六八第五九号
  平成十九年十一月二十七日
内閣総理大臣 福田 康夫   


       参議院議長 江田 五月 殿

参議院議員松野信夫君提出鳩山邦夫法務大臣の「友人の友人はアルカイーダ」発言等に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員松野信夫君提出鳩山邦夫法務大臣の「友人の友人はアルカイーダ」発言等に関する質問に対する答弁書

一について

 御指摘のような内容の各発言があったものと承知している。
 また、鳩山法務大臣は、平成十九年十月二十九日、同日の日本外国特派員協会における発言に関して、「これは、私の趣味である蝶の同好の士には海外を含めて大勢の仲間がおり、「その中にはテロ組織の構成員と思われる者がいて、日本にも入ってきたことがある旨や、バリ島の爆破事件にも関与していた」旨の話を、同好の士である友人から聞いたことがありましたので、これを友人の話として申し上げたものであり、私自身は、この組織の者と思われる者と友人でもなければ、面識を有するものでもありません。また、この友人の話の真偽について確認しているものではありません。なお、私がこのような話を聞いたのは、バリ島爆破事件の三、四か月後のことであって、事件の発生前に爆破計画について知っていたということはありません。」とのコメントを発表しているものと承知している。

二について

 御指摘の発言は、鳩山法務大臣の個人的な経験及び識見に基づいてなされたものと承知しており、お尋ねについて、政府としてお答えする立場にない。

三について

 鳩山法務大臣が、個人的な経験及び識見に基づいて、お尋ねのように「通知あるいは捜査協力」をしているかどうかについては、一個人としての活動であって、政府としてお答えする立場にない。
 また、御指摘の国内外の各機関において、いかなる者から、どのような情報の提供を受け、どのように対応しているのかを明らかにすることは、今後の活動に支障を及ぼすおそれがあり、また、我が国と外国等との信頼関係を損なうおそれがあることから、お答えを差し控えたい。

四について

 御指摘のような抗議がなされた旨の報道があったことは承知しているが、その内容等については、鳩山法務大臣の一個人としての活動にかかわるものであり、政府としてお答えする立場にない。

五について

 御指摘の鳩山法務大臣の発言は、その個人的な経験及び識見に基づいてなされたものと承知している。
 また、関係機関においては、テロ防止のための活動を行っているが、個別具体的な活動については、今後の活動に支障を及ぼすおそれがあることから、お答えを差し控えたい。

六について

 御指摘の鳩山法務大臣の発言については、テロの脅威を踏まえ、テロ防止のための上陸審査を徹底しなければならないという趣旨でなされたものと聞いており、また、鳩山法務大臣から、発言の事実経過に関する説明が文書でなされているところであるが、いずれにせよ、誤解を招くことのないよう表現に留意する必要があると考えている。