質問主意書

第156回国会(常会)

質問主意書


質問第三四号

イラク戦争時に日本政府がヨルダンに寄贈したテントに関する再質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成十五年六月十二日

福島 瑞穂   


       参議院議長 倉田 寛之 殿



   イラク戦争時に日本政府がヨルダンに寄贈したテントに関する再質問主意書

 平成十五年五月二十二日に提出した「イラク戦争時に日本政府がヨルダンに寄贈したテントに関する質問主意書」(以下「前回質問主意書」という。)に対する答弁書の内容に関し、答弁が不明確な点があるので再度質問する。

一、前回質問主意書「一」に関して、総経費は幾ら掛かったのか。答弁が明確でないので再度質問する。

二、前回質問主意書「二」に関して、UNHCRのヨルダン事務所からテント送付の要請は具体的にあったのかなかったのか明らかにされたい。質問に対する答弁が具体的でないので、再度質問する。また、答弁書の添付文書はUNHCRジュネーブ本部の日本人職員から三月二十一日に日本政府あてに提出されているが、これは政府専用機がアンマンに向け日本を飛び立った三月三十日の直前に出されたものであり、さらに、政府専用機でテントを輸送することに関しては日本政府はジュネーブ本部から要請のあった三月二十一日よりかなり早く決定していたとも報道などで言われている。質問の趣旨は、こうした文書の出る前から日本側より「こういう要請をしてほしい」との申入れをUNHCR側にしていたのではないかということである。

三、前回質問主意書「三」に関して、ヨルダンやトルコで購入した方がはるかに安いテントを、高い燃料費を使い二機の政府専用機を使用して輸送した理由は何か、質問に対する答弁が具体的でないので、再度質問する。また、再度確認するが、テント寄贈は日本側からの申出が先にあり、それをUNHCRヨルダン事務所が了承したものではないのか。

四、前回質問主意書「四」に関して、日本政府から寄贈されたテントにつき、ルワイシェッド難民キャンプで使用されているのは一部だけということであるが、具体的に何張か。また、残りはキャンプ近くの倉庫にあるとの回答であるが、キャンプ近くには大きな倉庫はなく、アンマン市郊外の倉庫だとの話もあるが正確な倉庫の場所を示されたい。

五、前回質問主意書「五」に関して、輸送に使用した政府専用機の搭載能力について数字等を示して具体的に回答されたい。

六、現地の新聞発表では一〇人用テントが一六〇張輸送されたとなっているが、答弁書の「二及び三について」の回答にある二〇〇〇人分で間違いないか。また、政府専用機である747ジャンボ機一機で二〇〇張分の搭載能力は十分にあると考えているが、それを二機で輸送した理由及び一機ごとに何張輸送したのかの内訳を示されたい。一機目には武装した自衛隊員しか乗っていなかったという現地の証言もあり、改めて問うものである。

  右質問する。