質問主意書

第154回国会(常会)

質問主意書


質問第八号

アフガニスタン復興支援会議へのNGOの出席問題に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成十四年二月八日

櫻井 充   


       参議院議長 井上 裕 殿



   アフガニスタン復興支援会議へのNGOの出席問題に関する質問主意書

 アフガニスタン復興支援会議へのNGOの出席問題をめぐる一連の政府の動きに、国民は当惑している。マーケットの動きからもその動揺ぶりがうかがえる。このような状況下では、問題の究明なしに、今後の健全な国政運営は成り立たない。
 そこで、以下質問する。

一 田中眞紀子議員を外相に指名した理由は何か、具体的に示されたい。八か月の任期中にどれだけの実績を上げたのか、具体的に示されたい。

二 田中眞紀子前外相が更迭された理由として、総理は「国会を正常化するため」としている。しかし、重要なことは、今回の一連の経過の中で、外相に非があったのかどうかという点である。外相に非はあったのか、政府の見解を示されたい。あったのであれば、その内容を具体的に示されたい。また、今回のNGOの出席問題以外に何らかの非があったのであれば、その内容を具体的に示されたい。

三 田中眞紀子前外相が更迭されてから、小泉内閣の支持率は急落している。この事実から、国民は今回の総理の判断に納得していないと考えられるが、政府の見解を示されたい。

四 平成十四年二月一日の参議院予算委員会において、総理は「今後、鈴木議員の影響力は格段に少なくなるでしょう」と答弁している。この答弁から、総理は鈴木宗男議員の外務省に対する影響力を以前から認識していたことが分かる。総理は、その影響力をいつ知ったのか。また、それはどのような内容の影響力であったのか、その詳細を明らかにされたい。

五 鈴木宗男議員の圧力がなかったのであれば、外務省は日本のNGOをなぜ当該復興支援会議に当初出席させなかったのか。その理由、決定過程及び決裁者を具体的に示されたい。

六 テレビのインタビューの中で鈴木宗男議員が、NGOの使用した金についてすべてチェックすると発言していたが、なぜそのようなことが可能なのか、その根拠を明らかにされたい。

七 政府は外交におけるNGOの役割をどのように考えているのか。また、今後NGOとどのようにかかわるべきと考えるのか、政府の見解を示されたい。

  右質問する。