質問主意書

第142回国会(常会)

答弁書


答弁書第一五号

内閣参質一四二第一五号

  平成十年六月十九日

内閣総理大臣 橋本 龍太郎   


       参議院議長 斎藤 十朗 殿

参議院議員小川勝也君提出電気製品のほこり付着による火災対策に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。




   参議院議員小川勝也君提出電気製品のほこり付着による火災対策に関する質問に対する答弁書

一について

 トラッキング現象による火災については、消防庁の火災に関する統計において分類がないことから、その出火件数を把握していない。
 また、トラッキング現象による火災であるかどうかは別にして、コンセント周りからの出火については、平成七年以降の新しい統計上の分類によるプラグ、テーブルタップ及びソケットを発火源とする出火件数として、平成七年中で三百七十四件、平成八年中で三百七十三件が報告されている。

二について

 コンセント周りからの出火を防止するため、政府は、政府広報番組や広報誌等を通じ、当該出火に至る経緯やコンセント周りの点検、清掃等の器具の適切な使用について、国民に対し注意喚起を行っているところである。

三について

 コンセント周りからの出火については、器具を適切に使用し、また必要な手入れを行うことで防止することができることから、使用上の注意を喚起することが基本であると考えており、引き続き広報等を通じ、国民に対する注意喚起を行ってまいりたい。
 また、民間企業及び各種団体においても器具の難燃性の向上や国民に対する注意喚起等の取組を行っているところであり、政府としても、こうした取組が望ましいものとなるよう指導してまいる所存である。