質問主意書

第122回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第九号

内閣参質一二二第九号

  平成三年十二月二十四日

内閣総理大臣 宮澤 喜一


       参議院議長 長田 裕二 殿

参議院議員翫正敏君提出ミッドウェー火災事故の米国調査報告に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員翫正敏君提出ミッドウェー火災事故の米国調査報告に関する質問に対する答弁書

一及び二について

 米国側からは、平成三年八月十二日、在本邦米国大使館を通じ口頭にて外務省に連絡があった。

三について

 米国側から受けている報告の概要は、次のとおりである。

(1) 千九百九十年六月二十日十二時三十分ごろ、空母ミッドウェー第四甲板において爆発・火災が発生した。この区画内にはカタパルト(航空機発射装置)用蒸気管や燃料排出管が通っていた。事故原因は、同日午前、ほぼ満杯であった燃料タンクに誤って燃料が注入されたため、その一部が腐食した燃料排出管から漏出し、漏出した燃料に高熱と酸素が作用して、爆発・火災が発生した。
(2) この事故の結果、乗組員のうち三名が死亡し、また多くの負傷者が出た。
(3) 事故後、再発防止策として、可燃性液体用タンクの排出管を計画的、定期的に点検するための手続等の見直しを行うこと、高圧の蒸気管と可燃性の液体用の管が原則として同じ場所に置かれないよう措置すること、燃料移送の監督を改善すること、火災発生場所に不活性化ガスを注入するための携帯装置を開発すること等が指示された。