質問主意書

第116回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第四号

内閣参質一一六第四号

  平成元年十一月十七日

内閣総理大臣 海部 俊樹   


       参議院議長 土屋 義彦 殿

参議院議員吉川春子君提出自衛隊朝霞基地の「戦闘訓練」に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員吉川春子君提出自衛隊朝霞基地の「戦闘訓練」に関する質問に対する答弁書

一について

 自衛隊及び米軍の基地等(朝霞駐屯地を除く。)に隣接する学校の名称及び所在地は、別表のとおりであると承知している。
 また、右学校のうち、最近一箇年において防衛庁が騒音等の苦情を受けたものは、別表記載の古堅小学校、古堅幼稚園、普天間第二小学校及び普天間第二幼稚園の四校である。

二について

 朝霞訓練場において昭和六十三年一月一日から平成元年九月三十日までの間に実施した教育訓練の内容等をまとめたものは、次表のとおりである。

図 表

三について

 自衛隊では、我が国防衛の任務を有効に遂行するため、平素から教育訓練を実施し、精強な隊員・部隊の育成に努めているところである。
 朝霞訓練場における教育訓練の内容等は二についてにおいて述べたとおりであり、教育訓練は、自衛隊にとって、練度の維持向上の観点から必要不可欠なものであることから、同訓練場においても、引き続き、周辺環境に配慮しつつ教育訓練を実施してまいる所存である。

四について

 御指摘の飛行は、平成元年度自衛隊記念日観閲式に伴う訓練であると考えられるが、同観閲式は本年十月二十九日に実施されたところであり、現在かかる訓練は既に終了している。なお、観閲式に伴う訓練の実施に当たっても、安全対策等に十分な配慮を行っているところである。

五について

 政府としては、防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律(昭和四十九年法律第百一号)に基づき、騒音の防止等のため必要な措置を講じているところである。

六について

 防衛庁本庁庁舎等の移転計画は、防衛本庁等いわゆる防衛中枢の所在する檜町地区周辺の商業地化が進んでいるため、国土の有効利用の観点から、防衛中枢を檜町地区から市ケ谷地区に移転させ、これに伴い、首都及びその近郊の防衛施設の再配置を図るものである。この計画により、朝霞地区には、現在所在する部隊等に加え新たに市ケ谷地区等から東部方面総監部等の部隊が再配置されるものであり、本計画を撤回する考えはない。
 また、現在の朝霞駐屯地及び朝霞訓練場は防衛施設として重要な施設であり、引き続き使用していく考えである。

別表 1/3

別表 2/3

別表 3/3