質問主意書

第108回国会(常会)

答弁書


答弁書第六号

内閣参質一〇八第六号

  昭和六十二年四月十日

内閣総理大臣 中曽根 康弘   


       参議院議長 藤田 正明 殿

参議院議員吉岡吉典君提出朝鮮戦争への日本人のかかわりに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員吉岡吉典君提出朝鮮戦争への日本人のかかわりに関する質問に対する答弁書

一について

 御指摘の件については、御指摘の刊行物及びその他の刊行物に種々の記述がなされているところであり、また、かつて、国会において議論がなされたところでもあるが、今日においては、正確に事実関係を示すことは困難である。
 なお、御指摘の掃海部隊の派遣は、米国極東海軍司令官の指令に従つて行われたものと承知している。

二の1及び2について

 「占領軍調達史」に御指摘の内容の記述があることは承知しているが、今日においては、それ以上にその事実関係を確認することは困難である。

二の3について

 講和条約発効後、朝鮮海域における米軍の輸送に日本人船員が従事していたかどうかについては、確認し得ない。

三について

 御指摘の日本人労働者の韓国への派遣に関する事実関係については、確認し得ない。

四について

 日本赤十字社の看護婦が韓国へ派遣されたという事実は、確認し得ない。

五について

 御指摘の件のような事例については、既に相当の時日が経過していることもあり、正確な事実関係を確認することは困難である。

六について

 御質問の事項については、「占領軍調達史」に記述されていること以上は承知していない。

七について

 御指摘の件についての事実関係は、承知していない。
 なお、当時、我が国政府が韓国人の米軍への入隊に関して了承を与えるということはなかつたと承知している。

八について

 御質問の事項については、承知していない。