第103回国会(臨時会)
質問第二〇号
F4ファントムの試改修に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。 昭和六十年十二月九日 秦 豊
F4ファントムの試改修に関する質問主意書 F4ファントムの試改修機は、一九八四年七月に初飛行して以来、一連の実用試験を重ねてきたが、その経過と現状、さらに今後について質問する。 一 本年の一月以来、航空自衛隊の航空実験団岐阜基地で行つてきた実用試験の各段階では、どのようなテストが行われたのか。 二 試改修の最大の目的は、戦闘能力の向上であろうが、そのために、レーダーやFCS(火器管制装置)、コンピュータ等は、どのように換装されたのか。 三 課題であつたルック・ダウン能力については、どう改善されたのか。 四 試改修機のデジタル式セントラル・コンピュータによつて、レーダーやFCS等各システムの統合が可能となつたのか。 五 レーダーやFCSは、F-16が搭載しているウェスティングハウスAPG-66か。 六 今回の試改修によつて、どのような新型ミサイルの装備が、可能となつたのか。 七 また、試改修によつて、ASM-1、対艦ミサイルの搭載も可能となつたのか。 八 これまで、F-1でしか行えなかつた洋上任務や対艦攻撃が、試改修機によつても実施できるのではないか。 九 慣性航法装置(INS)は、新型のどのような機種に換装したのか。 十 以上述べたことのほかには、どのような改修を行つたのか。 十一 機体寿命の延長については、どのような措置をとつたのか。また、その結果はどうなつたのか。 十二 防衛庁としては、今回の試改修の結果について、どのような評価をしているのか。また、いつ頃それを発表するのか。 十三 今後は、どのような手順を経て、改修機数や時期等を決定するのか。 十四 政府が、今後、FSX(次期対地支援戦闘機)について、どのような選択をしようとも、今回のF4EJ試改修機を一定機数装備することは、FSXの新機種導入までの間隙を埋め得る一つの現実的な選択とは考えないか。 右質問する。 |