第101回国会(特別会)
答弁書第二七号
内閣参質一〇一第二七号 昭和五十九年五月二十五日 内閣総理大臣 中曽根 康弘
参議院議員秦豊君提出わが国の自衛隊の現状と欠陥に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員秦豊君提出わが国の自衛隊の現状と欠陥に関する質問に対する答弁書 一、四、六、九、十一及び十二について (一) 昭和五十一年に閣議決定された「防衛計画の大綱」は、我が国の防衛にとつて必要な防衛の態勢等、陸上、海上及び航空自衛隊の体制並びにこれに基づく編成、主要装備等について定めている。
二及び三について 指揮通信・情報機能(いわゆる「C3I」)の整備は、自衛隊の統合運用等を図る上で極めて重要であることから、従来から防衛マイクロ回線、中央指揮システム等の整備を進めてきたところであり、今後ともこの機能を充実強化してまいりたい。なお、この分野の機能は、諸外国の軍事技術の動向に対応し、絶えず近代化のための努力を続けるべきものと考えている。 五について 御指摘の「ソフト・ウェア」の意味は、必ずしも明らかではないが、防衛庁においては、侵略事態が発生した場合に、自衛隊がこれに即応して効果的に任務を達成し得る態勢を整備するため、運用、法制などの面からの研究、検討を進めているほか、高度化した装備品を効果的に活用し得るための教育訓練態勢の充実等を図つているところである。 七及び八について (一) 昭和五十九年度の防衛予算における陸・海・空三自衛隊の予算配分比率等は、次のとおりである。 (1) 陸上・海上・航空自衛隊の予算配分比率 (2) 陸上・海上・航空各自衛隊における人件・糧食費と装備品等購入費の配分比率 (二) これは、厳しい財政事情の下、他の諸施策との調和を図りつつ、「防衛計画の大綱」に定める水準をできるだけ速やかに達成するため、財源の適正な配分を行い、必要最小限の経費を計上したものである。 十について 弾薬類の備蓄目標については、事柄の性格上答弁は差し控えたい。 |