第101回国会(特別会)
質問第四二号
在日米軍に対する「思いやり予算」による米軍用家族住宅の建設に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。 昭和五十九年八月三日 喜屋武 眞榮
在日米軍に対する「思いやり予算」による米軍用家族住宅の建設に関する質問主意書 在日米軍経費の日本側負担、いわゆる「思いやり予算」によつて、在日米軍用の家族住宅の建設が進められている。青森県三沢市、神奈川県横須賀市、沖縄県等において特に顕著である。
一 昭和五十四年度以降、昭和五十八年度までの在日米軍経費の日本側負担、いわゆる「思いやり予算」による米軍用住宅の建設実績と建築費の総額を、年度別に示されたい。なお、沖縄県に係るものについては、それぞれ別に示されたい。 二 昭和五十九年度における前記予算による建設計画戸数と予算総額及び進捗率を示されたい。なお、沖縄県に係るものについては、別に示されたい。 三 来年度以降については、何年度までにどれだけの戸数を建設する計画であるのか、おおよその予算額とともに、年次別にその概要を示されたい。 四 沖縄県における米軍用住宅の需要戸数は、どれくらいと考えているのか。 五 現在、沖縄県における基地内家族住宅と民間貸住宅の戸数の実態は、それぞれ、何戸と掌握しているか、示されたい。 六 現在の沖縄県における米軍要員の家族住宅の需給状況については、どのように認識しているか、伺いたい。 七 政府が現在進めている、米軍への「思いやり」の住宅建設は、沖縄の人々の首を締めつける結果とはならないか、政府の認識を伺いたい。 八 (1) 政府が、今後も、引き続き、米軍への「思いやり予算」を膨脹させて、米軍用住宅の大増設を推進すれば、沖縄の民間貸住宅業に、深刻な影響を及ぼすことが懸念されるが、この点に関して、政府はどのような認識をもち、どのような対応策を考えているのか伺いたい。
九 在沖米軍は、民間住宅の老朽化や質の問題に言及しているようだが、政府は、民間の貸住宅業者に、長期・低利の融資を行う等、その保護育成について、「思いやり」のある配慮をする考えはないか、政府の見解を伺いたい。 十 今後の米軍用住宅の建設と供給に当たつては、現地の貸住宅業団体の関係者とも、十分協議の上で、進めて貰いたいと思うが、政府においては、その意思があるかどうか、伺いたい。 右質問する。 |