質問主意書

第96回国会(常会)

答弁書


答弁書第九号

内閣参質九六第九号

  昭和五十七年四月二十三日

内閣総理大臣 鈴木 善幸   


       参議院議長 徳永 正利 殿

参議院議員秦豊君提出運輸政策審議会の答申に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員秦豊君提出運輸政策審議会の答申に関する質問に対する答弁書

一について

 運輸政策審議会においては、総合安全保障部会を設け、運輸行政に関する総合安全保障に係る施策について調査審議を行つており、その検討項目、構成メンバー及び機構については、別紙一から三のとおりである。

二について

 総合安全保障部会に二つの小委員会を設け、第一小委員会においては、海上安定輸送確保対策及び国際協調の推進に関し、また、第二小委員会においては、エネルギーの受入れ、備蓄及び国内二次輸送対策並びに大規模災害等の緊急時対策に関し、現状、問題点等について、昨年十一月以降現在までにそれぞれ五回の小委員会が開催され検討が行われているところである。

三について

 運輸政策審議会に対しては、一応、本年夏頃を目途に結論が得られるよう依頼しているところであるが、具体的な時期については、今後の審議状況のいかんによるものと考えている。

四、六及び七について

 我が国の安全保障を確保するためには、防衛、経済、外交等を含めた広い立場からの努力が必要である。御指摘の問題についても、現在、運輸省を始め関係行政機関において行つているそれぞれの所管事項を中心とする検討の結果を踏まえ、国民の理解を得つつ、関連諸施策の推進に努めてまいる所存である。
 なお、総合的な安全保障の視点から、各般の施策の整合性を保つため必要な場合には、総合安全保障関係閣僚会議の場等を通じて協議を行い、その結果を各行政機関の施策に反映させるよう努めてまいりたい。

五について

 総合安全保障部会においては、別紙二のとおり各分野にわたる有識者をメンバーとして調査審議が進められている。また、御提案のような機関の創設については、今後、国民世論をも踏まえつつ慎重に考慮すべき問題と考える。

別紙一 運輸政策審議会総合安全保障部会の検討項目 1/2

別紙一 運輸政策審議会総合安全保障部会の検討項目 2/2

別紙二 運輸政策審議会総合安全保障部会の構成メンバー 1/6

別紙二 運輸政策審議会総合安全保障部会の構成メンバー 2/6

別紙二 運輸政策審議会総合安全保障部会の構成メンバー 3/6

別紙二 運輸政策審議会総合安全保障部会の構成メンバー 4/6

別紙二 運輸政策審議会総合安全保障部会の構成メンバー 5/6

別紙二 運輸政策審議会総合安全保障部会の構成メンバー 6/6

別紙三 運輸政策審議会総合安全保障部会の機構