質問主意書

第96回国会(常会)

答弁書


答弁書第四号

内閣参質九六第四号

  昭和五十七年三月五日

内閣総理大臣 鈴木 善幸   


       参議院議長 徳永 正利 殿

参議院議員佐藤昭夫君提出国鉄山陰本線複線電化計画に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員佐藤昭夫君提出国鉄山陰本線複線電化計画に関する質問に対する答弁書

一について

 日本国有鉄道(以下「国鉄」という。)が昭和五十四年八月二十五日に運輸大臣の認可を受けて実施している山陰本線京都・園部間線路増設工事及び京都・福知山間電化工事については、今後の国鉄の財政事情、地元との協議の進ちよく状況等にもよるが、現在のところ、当初の予定どおり完成する見込みであると聞いている。

二及び三について

 昭和四十四年九月十二日に日本国有鉄道財政再建促進特別措置法に基づき閣議決定された「日本国有鉄道の財政の再建に関する基本方針」においては、国鉄の設備投資は財政再建のための効果の高いものに重点を置いて逐次行うこととし、第三次長期計画による設備投資計画は情勢の変化に対応して再検討を行うこととされた。さらに、その後も設備投資の効率化等を含む諸般の国鉄再建対策が講じられてきたところである。御指摘の山陰本線京都・園部間の線路増設についても、このような国鉄再建対策等を踏まえつつ、運輸大臣の認可を受けるに至るまでに、設備投資の緊要度等について慎重な検討を行つたものであると聞いている。