質問主意書

第84回国会(常会)

質問主意書


質問第一八号

沖繩県中城湾港開発に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和五十三年四月四日

喜屋武 眞榮   


       参議院議長 安井 謙 殿


   沖繩県中城湾港開発に関する質問主意書

 祖国復帰六年目を迎えている沖繩県では、未だに産業基盤の整備が進まず、また、失業率も全国平均の二倍強を超える状態が続いている。これらの諸問題を解決する一つの有力な方策は、沖繩県をはじめとして関係市村及び住民が切望しており現在国と沖繩県が一体となつて進めつつある中城湾港の開発であると考える。すなわち、中城湾に新港を建設して都市機能を分散し、中南部地域の均衡ある発展をはかる布石とするとともに、同港を中核とし背後に用地を造成し、県内既存企業の移転・再配置・集団化をはかり、一方県外からは港湾利用度の高い新規企業を誘致するなどして、雇用機会の創出をはかり、民生の安定に寄与せしめるとともに、中部地域にとつては永年の課題である基地経済からの脱却への足がかりとなると考えられるからである。
 そこで以下の点について質問する。

一 国は、中城湾港開発についてどのように考えているか(その位置づけ・構想等)を示されたい。

二 中城湾港建設の具体的計画はどうなつているか示されたい。

三 国は、右計画を今日までどのように進めて来たか示されたい。

四 中城湾港建設の着工はいつになる予定か、また、完成はいつになる予定か示されたい。

  右質問する。