質問主意書

第82回国会(臨時会)

質問主意書


質問第一五号

「天野博物館」(在ペルー国リマ市)の助成等に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和五十二年十一月二十五日

喜屋武 眞榮   


       参議院議長 安井 謙 殿


   「天野博物館」(在ペルー国リマ市)の助成等に関する質問主意書

 海外との文化交流が先進諸外国と比べ比較的少ないと思われる従来のわが国の海外協力のあり方は、再検討の必要がある。特に、日本人移住者が多く、その発展は日本の将来をも占うものと信ずる南米に対しては、もつと目と心を向ける必要がある。すなわち、目とは経済援助であり心とは文化交流である。
 ところで、ペルー国リマ市には「天野博物館」があるが、同博物館は周知の通り天野義太郎氏(リマ市在住)が私財を投じて開設し年間約六千万円で運営されており、内容の極めて充実した博物館であるが、ペルー国からも日本国からも全く援助はないと聞いている。

一 日本政府としては、文化交流を重視する立場から「天野博物館」に対し、助成金を出すなど同博物館を推持、運営するための何らかの対策を講ずべきものと思うがどうか。

二 右の対策が検討されているとすれば、いつまでに、いかなる援助方法をとるのか示されたい。

  右質問する。