質問主意書

第82回国会(臨時会)

質問主意書


質問第五号

三原防衛庁長官の訪米をめぐる問題に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和五十二年十月二十四日

秦 豊   


       参議院議長 安井 謙 殿


   三原防衛庁長官の訪米をめぐる問題に関する質問主意書

一 今回の訪米における課題が、(一)日本の防衛力整備の実状と今後の計画、および(二)日米の防衛協力体制の現状と今後、の説明とそれらをめぐる討議であつたことはうかがえるが、右の(一)、(二)以外には何がテーマとされたのか。

二 三原長官自身、アメリカの国防当局に対して、(一)アメリカのいわゆる「アジア離れ」、(二)日本のいわゆる防衛費一%論について、直接その反応や感触を打診したのかどうか。また、その結果はどうであつたのか。

三 三原長官が今度の訪米において、会談、接触した人々は、おそらく三十人近いと思われるが、それらの人々の職位と氏名を明らかにされたい。

四 去る九月二十六日、三原長官は、国策研究会主催の懇談会で、若干の訪米報告をされたはずである。三原長官の発言に「日本の防衛力整備については、GNPの一%論よりは、装備の質が問題であり、重大なことは有効に防衛力を発動出来る体制をつくり、又それを維持することにある」という箇所があつたのかどうか。また、「有効に防衛力を発動出来る体制をつくる」とは具体的に何と何を指しているのか、現状と対比して答弁されたい。

五 アメリカ側と合意したとされる日米の事務次官レベルの会議は、いつから、どのような頻度で行われる予定か。

  右質問する。