第78回国会(臨時会)
答弁書第一三号
内閣参質七八第一三号 昭和五十一年十一月十九日 内閣総理大臣 三木 武夫
参議院議員内藤功君提出国鉄の複々線拡張、高架化による被害補償に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員内藤功君提出国鉄の複々線拡張、高架化による被害補償に関する質問に対する答弁書 一について 国鉄の高架化に当たつては、従来から、防音等を兼ねた高欄の設置、ロングレールの敷設等騒音、振動等の防止対策を種々講じ沿線の環境保全に努めており、今後ともこれらの対策を講じていく所存である。また、振動等による家屋等の実害に対しては、修理等所要の措置を講ずるよう国鉄当局を指導してまいりたい。 二について (1) 最近の高架化に当たつては、側道を設ける等日陰による沿線家屋等への影響を極力軽減するよう努めているところであるが、それでもなお生ずる日陰による損害については、「公共用地の取得に伴う損失補償基準要綱の施行について」(昭和三十七年六月二十九日閣議了解)の第三により損害等の発生が確実に予見されるような場合には、事前賠償により対処する方針で現在国鉄当局において具体的な検討を進めているところである。
三について 沿線住民から具体的に被害の申出があつた場合は、速やかにその実情を調査し、振動等による家屋等の実害が認められるものについては、修理等所要の措置を講ずるよう国鉄当局を指導してまいりたい。 |