質問主意書

第76回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第二五号

内閣参質七六第二五号

  昭和五十年十二月九日

内閣総理大臣 三木 武夫   


       参議院議長 河野 謙三 殿

参議院議員秦豊君提出FX選定作業に関する再質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員秦豊君提出FX選定作業に関する再質問に対する答弁書

一、について

 「情報見積」の内容については、公表すべき性格のものではないので、答弁は差し控えたい。

二、について

 「我が国周辺諸国」とは、御指摘の三か国を含む周辺の諸国である。
 OR作業に当たつての処理については、公表すべき性格のものではないので、答弁は差し控えたい。

三、及び四、について

 新戦闘機選定に当たつての「情報見積」は、現在作業の段階にある。
 なお、F-4EJ選定当時の「情報見積」を含め、これらの内容については答弁を差し控えたい。一般的に航空に関する科学技術の面についていえば、例えば、エンジンの効率化、複合材料の実用化、工作技術の進歩等による運動性能の向上等の質的な差異がある。

五、について

 海外資料収集班の報告は、各国における防空構想及び対象機種に関する運用構想、開発状況、性能諸元、装備・生産計画と実施状況、維持整備、価格等経費、教育訓練等に関し同班が関係各国で受けた説明、工場の視察等によつて確認し得た事項が中心であるが、その具体的な内容は公表すべき性格のものではないので、答弁は差し控えたい。

六、について

 目下、候補機種を絞る作業を実施中であるので、候補機種が具体的に何機種になるか、明言できる段階にはない。