質問主意書

第76回国会(臨時会)

質問主意書


質問第六号

YX開発問題に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和五十年十月二日

秦 豊   


       参議院議長 河野 謙三 殿


   YX開発問題に関する質問主意書

 YX開発をめぐる予測、疑念等については既に去る三月二十九日、予算委員会第二分科会での私の質疑を通じて述べておいたがその後の経過は私の指摘通りの後退乃至は停滞を続けている。YX協会の縮小と云う事実が何よりの裏付けである。

一、政府(主として通産省)は当面、YXの開発着手を七六年秋と見通しているのかどうか。
又そのような見通しの根拠は何か。

二、YX開発用の補助金のうち五十年度に繰り越された金額はいくらなのか。

三、開発計画のスローダウンによつて今年度計上済みの予算(補助金)も当然かなり大幅に繰り越されると思うが、この時点での見通しはどうか。

四、さまざまな情勢の悪化を織り込めば当然YX計画に対する明年度関係予算は緊縮又は在来の繰り越し分による充当をこそ考えるべきだと思うが、見解を明らかにされたい。

五、民間輸送機開発協会が過日ボーイング社との間で交わした共同開発に関する新覚書の内容を伺つておきたい。

六、明年度の予算等についての通産省側の見通しは十月とされているYX協会首脳とボーイング側との会談の結果を待つて固められるのではないか、見解を示されたい。

  右質問する。