質問主意書

第72回国会(常会)

質問主意書


質問第四号

国土開発幹線自動車道路江別市通過線の路線計画等に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和四十八年十二月七日

吉田 忠三郎   


       参議院議長 河野 謙三 殿


   国土開発幹線自動車道路江別市通過線の路線計画等に関する質問主意書

 政府の主導する高度経済成長政策と国土開発政策は、全国いたるところで国民の生活環境を破壊し、地域住民の大きな批判と反撃とを受けてきた。
 「別表」のように国土開発自動車道路計画は、江別市内を南北に縦断し、住居専用地域や自然林などの環境を著しく破壊するものとなつている。この道路計画が実施された場合には、生活環境が破壊されるだけでなく市街地の整備にも著しい支障をきたすこととなる。
 したがつて私は、地域住民とともに本計画を根本的に再検討し、市街地の北側を迂回するよう計画を変更すべきであると考えている。以下要点を質問する。

一、本計画は、市街地内の居住環境、教育環境、自然環境などを著しく破壊することが明らかであり、路線の設定にあたつてはたんに道路法等によるのではなく環境保全の観点からおこなうべきものと考えるが、政府の具体的見解を質したい。

二、本計画の策定にあたつて政府は、地方自治体等に生活環境優先の指導をおこなつてきたものと思うが、この間の指導経過程について明らかにされたい。また本計画は、市街地開発や環境整備等との関連などを考慮していないが、地域住民の積極的な「市街地の北側を迂回」する提案を検討し計画を改訂するよう指導すべきだと思うがどうか。

三、本計画は都市計画として最適計画ではないと思うが、政府が最適であり妥当であるとする根拠は何か。

  右質問する。

別 表 1/2

別 表 2/2