第36回国会(臨時会)
質問第一号 次期主力戦闘機ロツキードF104Jの国内生産に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。 昭和三十五年十月二十日 矢嶋 三義 参議院議長 松野 鶴平 殿 次期主力戦闘機ロツキードF104Jの国内生産に関する質問主意書 ロツキードF104Jの国内生産については、いくた複雑な経過をたどり、去る四月十五日東京において日米間に共同生産に関する交換公文の調印が行なわれたのであるが、国内生産率の問題、価格の値上りそれに伴なう代替品採用による性能低下の問題、メーカーの利潤率の問題、並びに取扱商社が取得する手数料の問題等々いくたの点について疑問があり、国民は重大な関心をはらつている。よつてこの際政府に対し次の事項について質問する。すみやかに回答せられるよう取り計らわれたい。 一、T33、F86F、P2V、F104J、各飛行機の国内生産率(金額の面から)を表示されたい。 一、F104J生産にあたつて輸入によるものと国内生産によるものとの品目表(附属部品まで一切を含む)を表示されたい。 一、T33、F86F、P2V、F104Jの生産にあたる日米双方における取扱商社名とその取得手数料率を表示されたい。 一、F104J生産に際しロツキード、エアクラフト、インターナシヨナル社(ライ社)は、二十七パーセントの手数料を取得するとのことであるが、これは過大なものと考える。その内容内訳を項目別に詳細に明示されたい。 一、昭和三十五年一月、日米協議によつて一機平均生産費(附属部品を含む)百三十四万四千五百ドルを算定しているが、その後価格があがりつつある。代替品を採用することなきや、その結果として完成機の性能が当初期待したものより低下するおそれなきや、政府の見解を問う。 |