質問主意書

第19回国会(常会)

答弁書


答弁書第三号

内閣参質第三号
  昭和二十九年二月十九日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 河井 彌八 殿

参議院議員青山正一君提出東京水産大学の東京移転に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員青山正一君提出東京水産大学の東京移転に関する質問に対する答弁書

 東京水産大学の東京移転については、昨年七月十三日の次官会議了解の線に沿い、既定計画どおり実現可能なよう鋭意努力中であるが、現況はおおむね次のようである。

一、米軍用代替施設の建設については、建設省の手でその完成を急いでいるので、予定どおり三月末までにはおおむね完成の見込みである。

二、解除地域に通ずるための架橋工事については、かねてからその実現方を急いでいたのであるが、本年一月その予算が確定した。この橋の架設については道路敷地等種々困難な事情もあるが、工事の完成を急いでいる。

三、久里浜の残存部分の東京移転については、品川の米軍東京補給本部の施設の全面解除は目下のところ予測し得ない状況にある。しかしながら現に保安庁が使用中の越中島校舎については、これを明け渡すために保安庁において昭和二十八年度に本庁舎建設の予算を確保し、霞ケ関に最近その敷地を内定し、近く建設工事に着手する予定であるのでこの本庁舎の完成次第越中島校舎は東京水産大学に返還されることになつている。