第7回国会(常会)
答弁書第五二号 内閣参質第四二号 昭和二十五年四月七日 内閣総理大臣 吉田 茂 参議院議長 佐藤 尚武 殿 参議院議員岡村文四郎君提出租税に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員岡村文四郎君提出租税に関する質問に対する答弁書 戦後の財政需要のため国民の租税負担は可成り重いものになつていたが、政府としては、昭和二十四年度補正予算及び昭和二十五年度予算において極力歳出の削減を図り国民租税負担の軽減に努めたのであり、今後共歳出の節減に努め、租税負担の軽減を図りたいと考えている。 今営業者、農業者及び勤労者の国税及び地方税を通ずる直接税について昭和二十四年度におけるその負担の状況を見ると別表の通りであるが、昭和二十五年度の税制改正においては、基礎控除、扶養控除を引き上げて、小額所得者及び扶養親族の多い者の負担軽減に努めているのであつて、税制改正後における租税負担の状況はそれぞれ別表の通りであり、相当の軽減を図つた次第である。政府としては、今後とも全体としての国民の税負担の軽減を図るとともに各種所得者間及び大所得者と小所得者間の負担の公平とを期する所存であつて、国民の納税倫理の昂揚による自発的な申告納税成績の向上を期待するとともに税務行政能率の一層の刷新向上を図りたいと考えている。 国税及び地方税の直接税綜合負担額表 1/3 国税及び地方税の直接税綜合負担額表 2/3 国税及び地方税の直接税綜合負担額表 3/3 階級別租税負担比較表 国税及び地方税の直接税綜合負担表内訳 1/6 国税及び地方税の直接税綜合負担表内訳 2/6 国税及び地方税の直接税綜合負担表内訳 3/6 国税及び地方税の直接税綜合負担表内訳 4/6 国税及び地方税の直接税綜合負担表内訳 5/6 国税及び地方税の直接税綜合負担表内訳 6/6 |