質問主意書

第7回国会(常会)

答弁書


答弁書第六号

内閣参甲第一七一号
  昭和二十四年十二月二十三日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 佐藤 尚武 殿

参議院議員中野重治君提出引揚相談費その他に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員中野重治君提出引揚相談費その他に関する質問に対する答弁書

一、現在までに舞鶴局内で上映した映画は次の通りである。

1 文化映画
   新憲法の成立
   子供議会
   冨士山の飛魚
   大相撲
   新しき出発
   戦後の日本
   ふるさとの土
2 C・I・E映画
   一九四八年フラツシユ
   国際連合憲章
   世界ニユース
   国連祭
3 劇映画(左の三本を主として上映しているが、随時これ以外の映画を借用上映することがある。)
   いつの日か花咲かん
   花咲く家族
   ある夜の殿様
 右記の映画は各船上陸引揚者を対象として、上陸第一日を除く毎夜午後六時から一〇時までの間にそれぞれ文化、C・I・E・劇映画の三種別のうちからそれぞれ一本-二本を選んで上映している。
 なお右映画のうち左記の文化映画のみは昭和二十四年度に購入せるものであり、左記以外の映画は昭和二十三年度又はそれ以前に購入したものである。
 題  名購入又は製作費
冨士山の飛魚二四、八四一円五〇
大相撲四七、三八〇円
新しき出発三〇〇、〇〇〇円
戦後の日本一九一、三〇〇円
ふるさとの土一四〇、〇〇〇円

二、配布せる新聞、雑誌等は次の通りである。

1 新聞
 新聞は毎日左記の部数を舞鶴引揚援護局及び主要駅所在都府県に送付し、適宜船内、収容所、車中において引揚者に配布している。



2 雑誌
 雑誌は毎月左記の部数を舞鶴に送付し適宜船内、収容所において引揚者に閲覧せしめている。
 雑 誌 名購入部数経  費   備  考
朝日グラフ六〇〇一四、〇四〇円  一部当り二三円四〇
朝日評論二〇七八〇円  一部当り三九円
週間朝日六〇〇九、三六〇円  一部当り一五円六〇
毎日グラフ六〇〇九、三六〇円  一部当り一五円六〇
サンデー毎日六〇〇一六、三八〇円  一部当り二七円三〇
世界の動き一〇〇二、五一〇円  一部当り三五円一〇
月刊読売一〇〇三、九〇〇円  一部当り三九円
科学読売二〇七八〇円  一部当り三九円
読売ウイークリー四〇〇二、一二〇円  一部当り七円八〇
中央公論一〇七〇〇円  一部当り七〇円
改造一〇七〇〇円  一部当り七〇円
苦楽二〇一、二〇〇円  一部当り六〇円
二〇一、四〇〇円  一部当り七〇円
文芸春秋三五二、四五〇円  一部当り七〇円
新潮一五一、〇五〇円  一部当り七〇円
近代映画三〇一、八〇〇円  一部当り六〇円
家の光四〇二、〇〇〇円  一部当り五〇円
  計七二、五三〇円

三、援護庁で印刷したパンフレツトは次の通りである。
 名  称購入部数配布場所配布部数経  費
引揚の皆様へ一〇〇、〇〇〇船  内八九、四七一六〇、〇〇〇円

四、文部省で引揚者のために配布せるパンフレツト等

1 印刷せるパンフレツト印刷物名と印刷部数並びに配布部数は次の通りである。
パンフレツト印刷物名印刷部数配布部数
民主主義のはなし三〇〇、〇〇〇八九、四七一
民主的政治と非民主的政治四〇〇、〇〇〇八九、四七一
帰還者必携二〇〇、〇〇〇八九、四七一
引揚のいきさつと現況五三、〇〇〇五三、〇〇〇
2 印刷せる新聞名、印刷部数及び配布部数は次の通りである。
新聞名印刷部数配布部数
戦後の日本一〇〇、〇〇〇八九、四七一