第6回国会(臨時会)
答弁書第二二号 内閣参甲第一五〇号 昭和二十四年十一月二十九日 内閣総理大臣 吉田 茂 参議院議長 佐藤 尚武 殿 参議院議員三好始君提出新集荷制度実施に伴う食糧事務所の事務の実情に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員三好始君提出新集荷制度実施に伴う食糧事務所の事務の実情に関する質問に対する答弁書 一、支払証票発行の業務は迅速且つ正確に行わねばならないのであるが食糧検査官は、さきに答弁せるごとく、人員の不足により的確に支払証票の事務をなすことができないのみならず、検査官は殆んど技術者であるため、一部に経理事務は不慣れ等の理由から、支払証票の金額計算並にその他記載は指定集荷業者に行わしめ、支払証票発行に当り検討することとなつているが、時期的には的確なる過誤の発見にいたらないものもあり、遺憾ながら只単に捺印するに過ぎない結果と同様なる結果になる場合があるので之が防止に全力を注いでいる。 二、定員法施行に伴い食糧事務所は人員の増加を要するため、目下関係方面へ八、八八九人の増員を要求中であるが、非常勤職員は他の一般職員と同様に検査官に補職することは必ずしも適当でないので、検査並に支払証票発行等の基本的権限は原則として与えざることとし従つて単に検査官の補助的事項を処理せしめているに過ぎない。 三、
表 3.業務上の買入数量と称するものは需給推算上の操作に基く概算数字で従つて買入数量は経理上のもののみで別紙の通りである。 4.業務上の超過供出数量はこれを集計をなし対照をしていない。 四、岩手県において食糧事務所の職員が自殺した事件はあるが、この原因は診断書によれば縊死となつており、原因については分明でないが過労により心神の消耗によるものと思われる。 昭和二十三年度主要食糧買入金額調 二四、三、三一現在
|