質問主意書

第6回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第五号

内閣参甲第一二九号
  昭和二十四年十一月四日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小林勝馬君提出旧軍部における無線施設に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小林勝馬君提出旧軍部に於ける無線施設に関する質問に対する答弁書

(一)(1) 旧軍用無線施設は終戦に伴つて大蔵省所管の普通財産となつて管理されているが施設の特殊性に鑑み極力無線施設として今後も継続して活用することが望まれその転活用については電気通信省その他に所管換貸付又は売払する方針のもとに処理してきている目下大蔵省において判明しているものは電気通信省が現在使用しつつあるものでその内容は別紙一号調書の通りである。全国に亘る施設については各地方の財務部が現実の管理に当つている関係から大蔵省において把握していないので若し調査の要ありとすれば各財務部に照会する必要があり相当の日時を要するものと考えられる。
(2) 電気通信省において判明している通信施設の配置状況は別紙二号調書の通りである。
(3) 土地建物の管理も各地方の財務部が行つており全国の状況は直ちに判明しないが現在電気通信省が使用中のものについては別紙一号調書の通りである。
(4) 終戦後連合軍側より当時の内務省が受領し更に内務省から電気通信省に引継いだ無線機器は無線施設に含まれる機器を除いたもので其の種類及び数量は別紙三号調書の通りである。

(二)(1) 無線機器の処分状況は別紙三号調書の通りであり其の利用状況については一般無線通信用或は無線機器の製作又は修理用の部分品として使用せられ通信復興に大いに寄与している。
(2) 全国に亘る土地建物の管理及び処分については各地方財務部に照会を要するが電気通信省が利用中のものは別紙一号調書の通りである。

別紙一号調書 旧軍用無線施設の種類規模装備及び之が利用状況 1/4
別紙一号調書 旧軍用無線施設の種類規模装備及び之が利用状況 2/4
別紙一号調書 旧軍用無線施設の種類規模装備及び之が利用状況 3/4
別紙一号調書 旧軍用無線施設の種類規模装備及び之が利用状況 4/4

別紙二号調書 旧軍用通信施設名一覧表 1/8
別紙二号調書 旧軍用通信施設名一覧表 2/8
別紙二号調書 旧軍用通信施設名一覧表 3/8
別紙二号調書 旧軍用通信施設名一覧表 4/8
別紙二号調書 旧軍用通信施設名一覧表 5/8
別紙二号調書 旧軍用通信施設名一覧表 6/8
別紙二号調書 旧軍用通信施設名一覧表 7/8
別紙二号調書 旧軍用通信施設名一覧表 8/8

別紙三号調書 旧軍用無線通信機器引継総数及配分状況調書