質問主意書

第5回国会(特別会)

答弁書


答弁書第七十三号

内閣参甲第七九号
  昭和二十四年四月二十八日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員北條秀一君提出日本人の移民についての質問に対する別紙答弁書を送付する。



   参議院議員北條秀一君提出日本人の移民についての質問に対する答弁書

 将来日本人が海外に出得る時が必ず来ることを期待して居り、我が技術者が海外において需要される時期も到来するだろうと思いますが、移民問題は受入れる国の国内問題であり、占領下にある我国としては本問題を取上げる時期に達していないことは御承知の通りです。
 我国としては只管国内諸制度の民主化の徹底を期し国際信用を高めることに万全の努力を致すべきで、日本人が海外において真に平和的な国民として受入れられるように努めることこそ最も肝要であると考える。