質問主意書

第5回国会(特別会)

答弁書


答弁書第五十二号

内閣参甲第六三号
  昭和二十四年四月二十二日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員三好始君提出輸入食糧価格等に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員三好始君提出輸入食糧価格等に関する質問に対する答弁書

一、輸入食糧の各生産地における価格(単位一ブツシエに当り)
(1)



(2) ドル建輸入価格を三三〇円の比率で換算した円単価(単位一屯当り)
小     麦三三、八二五円CIF価一〇二、五として算出した
玉  蜀  黍二六、〇七〇〃 七九、〇〃
五二、八〇〇〃一六〇、〇〃

二、従来の輸入レート及び単価(単位一屯当り)
従来の輸入レート 単  価
小     麦一五四円一五、七七〇円CIF価一〇二、五とした算出
玉  蜀  黍一七三〃一三、七三〇〃 七九、〇
一六〇〃二五、五七一〃一六〇、〇

三、本年度予想される輸入食糧の品目別合計金額
 四、〇三四、〇〇〇千円
小   麦二六、九九二、〇〇〇〃
小 麦 粉 四、四四八、〇〇〇〃
雑 穀 等一一、九四一、〇〇〇〃
合   計四七、四一五、〇〇〇〃
 なお、右の外、約二〇〇億円の輸入補給金が支出される計画である。

四、従来輸入食糧については、そのドル建輸入価格の如何に拘らず、貿易会計が国内産のものの生産者価格と同額で食糧管理特例会計に払下を行つていたが、今後もこの趣旨には変りないが、ただ輸入食糧のドル建価格を一ドル三三〇円の比率(公定為替レートが定まればこれによる)によつて換算した円建価格と、その国内産のものの生産者価格に相当する額との差額を所謂輸入補給金によつて補給することとした。