質問主意書

第5回国会(特別会)

答弁書


答弁書第五十一号

内閣参甲第五四号
  昭和二十四年四月十五日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小川友三君提出肥料プール制改正に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小川友三君提出肥料プール制改正に関する質問に対する答弁書

一、食糧増産上必須である化学肥料の生産確保のため、各工場別価格制をとつたことは、戦災、転換、主要原料価格のアンバランス操業度の不均一等の情況下では、止むを得ない措置であつた。

二、しかし、九原則、三原則が厳格に励行される現在及び、今後の経済情勢は、当然一物一価主義を要求する。

三、従つて、前二者の相矛盾せる要請を調和させるため、四月十二日より次のような措置をとることとした。
1 硫安
 製法、復旧度及び操業度等の生産諸条件勘案し、三本建集団価格をとつた。
2 石灰窒素
 原則的に一本建価格とし、転換工場を金利、償却の点で例外とした。
3 過燐酸石灰については、従来とも単一価格制である。

四、以上の過度的措置は、機を見て一物一価の原則に戻らせる意向である。