質問主意書

第5回国会(特別会)

答弁書


答弁書第四十号

内閣参甲第四二号
  昭和二十四年四月五日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小川友三君提出各都道府県水害対策費に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小川友三君提出各都道府県水害対策費に関する質問に対する答弁書

 昭和二十三年度及び昭和二十二年度各都道府県に対し政府が支出した水害復旧費補助は別冊の通りである。昭和二十四年度公共事業の予想は概ね五百億円程度の見込であつてこれを昭和二十三年度公共事業費当初四百参拾五億円追加額六拾億円合計四百九拾五億円なることに比すれば昭和二十四年度において災害復旧費を最重点に考えるものとしても著しい増額は期待出来ない。
 一方昭和二十三年に突発した公共土木施設の被りたる災害土木費は四百七拾余億円農林災害費九拾七億余円港湾災害費三十二億余円の巨額に達する大災害であるから昭和二十四年度の五百億円程度の公共事業の範囲内では次期出水対策として充分なる措置の講じ得ないことは論を俟たない。
よつて今後の水害対策としては極限された工事費をもつて重要被害箇所から復旧を重点的に促進し水害の防止軽減に最大の効果を期することを主眼とする。

昭和二十三年度災害対策費
昭和二十二年度災害対策費