質問主意書

第5回国会(特別会)

答弁書


答弁書第十八号

内閣参甲第二三号
  昭和二十四年三月十七日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員橋本萬右衞門君提出農家報奨物資に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員橋本萬右衞門君提出農家報奨物資に関する質問に対する答弁書

 農家への報奨物資に対しては農林省においても、経済安定本部においても、係官が頻繁に現地に出向いて地方の実情を精査し、可能の限り確実にこれを施策に織り込んでいる。そのため報奨物資制度は未だ日が浅いにもかかわらず日を追つて円滑適切化しているものと信じている。
 昭和二十二年産麦、馬鈴薯及び米、甘藷の供出に対する報奨物資として当時の物資需給の関係から已むを得ず一部銘仙を加えたが不評の向もあつたので、昭和二十三年からは全部報奨用織物は木綿織物原反として銘仙は廃止した。酒は全部清酒とすべく努力しているが清酒の量が極めて少く、国家財政の立場もあり、全部を清酒とすることは困難であるが、今後とも質の向上をはかり、農村の実情に即した報奨制度の実現を図りたい。