質問主意書

第5回国会(特別会)

質問主意書


質問第六十四号

各種協同組合に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十四年四月十四日

姫井 伊介      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   各種協同組合に関する質問主意書

一、吉田内閣は、農業協同組合、水産業協同組合、商工協同組合(中小企業協同組合)消費生活協同組合を、国民協働生活の社会的基本体と認められるか。

二、これ等四種協同組合に対しては、信用事業の経営、全国連合会の構成、課税の減免等につき、同様規定することを是認せられるか。

三、農林中央金庫、商工組合中央金庫のような金融機関を、消費生活協同組合のためにも設けることが必要ではないか。それとも四種協同組合のために総合的金融機関を設けることの意図があるか。

四、協同組合の全国連合会に、生命保険及び災害保険事業を経営せしめることの是否如何。

五、生産消費の相互取引上、生産主体の協同組合(農、水、商工)と消費主体の協同組合(消、商)の有機的連絡結合についての処見如何。

六、統制下における食糧その他生活物費の供出、出荷、集荷、保管は生産主体の協同組合に、これが配給は消費主体の協同組合に、特定条件の下に行わせる意図なきか。

七、課税(主として所得税)の均衡適正化と適期確収を期するため、各協同組合員に対する課税については、政府の示す目標と目標に従い、各個協同組合の共同申告制となし、これが納税は各個協同組合の共同責任制とすることの意図なきか。

  右質問に対し、文書答弁を求める。