第5回国会(特別会)
質問第三十三号 セメント工業に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。 昭和二十四年三月十八日 山内 卓郎 参議院議長 松平 恒雄 殿セメント工業に関する質問主意書 わが国におけるセメント工業は遠く明治五年内務省土木寮攝綿篤製造所の創立に始まりその原料である石灰石は全国的且つ無限に埋蔵されて居る等の好条件に恵まれて逐年飛躍的な発達をとげ昭和十五年においては実に年産六五〇万トンに及んだのであるが爾後下降の一途を辿り今日に至つた。 日本経済再建のため特に近時輸出産業としてのセメント工業が果すべき役割は極めて重大である反面既存設備の多くは老朽化して殆ど補修も行われて居ない現状であるが政府は左記の諸点に関し如何なる具体策を持つているかその所見を伺いたい。 記 経済復興五ケ年計画に基く (一)生産計画(年度別、工場別) (二)生産計画に伴う新増設、補修計画及び之が所要資材の配当計画 (三)同、石炭、電力、紙袋等の配当計画 (四)部門別推定需要並に之に対する配当計画及び仕向先別輸出計画(年度別) (五)設備資金、運転資金に関する長期融資に関する方策 |