質問主意書

第5回国会(特別会)

質問主意書


質問第二十八号

煖厨房用石炭価格に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十四年三月十七日

木下 源吾      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   煖厨房用石炭価格に関する質問主意書

 煖厨房用石炭は北海道における越冬には絶対不可欠のものであるが、その価格は毎年大巾に値上げされ他の物価及労働賃金との均衡を失つたため道民全体の経済に極めて大きな影響を及ぼし、又道民の生計費は炭価の値上りが主な原因となつて全国中最高である。特に開発途上にある北海道として詢に重大事であり憂慮に堪えない次第である。
 本年度は政府において家庭煖厨房用石炭のみに対しトン当り九七〇円の値引措置を講ぜられたのと開道以来の暖気続きにより道民は辛うじて越冬し得たのであるが、この措置は本年度限りである。
 愈々経済が逼迫化する明年度においては本年度以上の価格措置をなさなければ全道民に最悪の影響を及ぼし延ては社会問題を惹起する虞があり、我が国の再建をも阻む結果となる。故に北海道の家庭用並にその他の煖厨房用石炭価格を一般価格より値下げした特定価格を以て配給する制度を確立する意志なきや。