質問主意書

第2回国会(常会)

答弁書


答弁書第百一号

内閣参甲第九七号
  昭和二十三年五月七日

内閣総理大臣 芦田 均      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小川友三君提出開拓事業予算に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小川友三君提出開拓事業予算に関する質問に対する答弁書

 終戦直後発足し今日に至つている大規模な緊急開拓事業は、まさに今の日本としてあくまで遂行せねばならぬ事業であるので、国家財政の許す限り適切な予算措置を講じ、その遂行を期したい。
 受刑者は概ね労務者としての効率も高いので、開拓事業にもでき得る限り利用したいと考えている。現在においても農業水利、土地改良等の事業には、相当数が従事し、現地において顕著な実績をあげているので、今後において関係機関と緊密に連絡して遺憾なきを期したい。
 開拓地は概ね酸性並びに燐酸欠乏の不良土壌で、低位生産性にあるのが現状であるが、中には土地条件に恵まれ、又開拓者の格段の努力により、順調な成績を示している地区もある。依つて現在の食糧事情より見て、かかる順調な地区に対してはその土地生産に応じて決定するよう措置をしている。