質問主意書

第2回国会(常会)

答弁書


答弁書第五十八号

内閣参甲第五六号
  昭和二十三年四月二十三日

内閣総理大臣 芦田 均      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員板野勝次君提出輸入食糧価格に関する質問に対し別紙答弁書を送付する。



   参議院議員板野勝次君提出輸入食糧価格に関する質問に対する答弁書

一、現在食糧の輸入代償は我国よりの輸出により獲得されたドル貨によつて支払われているのではなく、輸入食糧は全て米国陸軍省の占領地救済費によつて購入せられているのであつて我国は実質上食糧のクレヂツトの供与をうけているということが出来る。米国の輸入食糧が無償であるというのは右のような意味であつて、その決済はなお将来に残された問題である。

二、現状において我国の通貨と外国の通貨との間には為替レートが定まつておらず、従つて総ての輸入物資について、それが占領地救済費によつて購入されたか、輸出によつて獲得したドル貨を以て購入されたかを問わず、全て国内の生産者価格を基準として貿易資金特別会計より、一元的に物資特別会計、国内の配給機関等に売却されている主要食糧に付いても同様に食糧管理特別会計より貿易資金特別会計に支払をなしているので、輸入食料を無償で配給し得ないのである。

三、輸入食糧の各種別の現行消費者価格及び食糧管理局渡値段は左の通りである。

表 1/2
表 2/2