質問主意書

第2回国会(常会)

答弁書


答弁書第十二号

内閣参甲第一三号
  昭和二十三年二月三日

内閣総理大臣 片山 哲      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員北條秀一君提出住宅建設についての質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員北條秀一君提出住宅建設についての質問に対する答弁書

一、住宅対策を行う上において敗戦後の住生活の実態を把握することが如何に緊要であり、そのため全国的な住宅調査が必要であることは誠に御主意の通りである。その意味においては政府は昭和二十三年度において住宅不足の特に著しいと認められる主要都市について、居住密度壕舎生活等の不良住宅の状況、及び建物の利用程度等について調査を実施したいと考えて、目下準備中である、経費その他具体的計画は未だ明年度予算の決定を見ないので申上げるところにまで至つていない次第である。

二、昭和二十三年度においては十万戸程度の庶民住宅を建設したいと考えているがこれに要する補助費は従来通りの率では建設費の値上りその他より見て到底事業の遂行は困難であると思われ明年度においては国の援助の程度を相当大幅に引上げる必要があると認められるが未だ明年度予算が決定しないので具体的な点についてはお答え致し兼ねる。