質問主意書

第2回国会(常会)

質問主意書


質問第八十九号

某次官事件に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十三年四月二十六日

小川 友三      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   某次官事件に関する質問主意書

一、数日前、某次官が当局に引致されたことをラヂヲ、新聞は報じているが、政府の中官以上の人物が検察庁の令状を受けるような事件の発生する主因がインフレにあるのではないか、生活苦のためあるいは自宅、戦災焼失による復興資本の必要のためではないか、全く生活上必要によりこの種事件の発生と見るが処見を問う。

二、政府は次官級の人物に一人五十万円程度の金融をして国家のため、死力を尽し働けるよう自宅ぐらい与えるべきではないか現在の五十万円は十五年前の三千円ぐらいの金の資格で大したことではない、官吏ほど可哀想な生活苦の人はない次官の給与は手取り何程であるか処見を問う。東武鉄道株式会社では一平社員に住宅費二十万円程度貸与して福利を計つておると聞くが政府は官吏を冷遇しすぎないか如何。

  右質問に対し御答弁を要求する。