質問主意書

第1回国会(特別会)

答弁書


(答弁書第七十二号) 昭和二十二年十月九日配付

内閣参甲第八二号
  昭和二十二年十月七日

内閣総理大臣 片山 哲      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小川友三君提出米国木材(米材)輸入に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小川友三君提出米国木材(米材)輸入に関する質問に対する答弁書

 木材の輸入に関しては、政府として数次に亘り連合国司令部に対し現下我国の木材の緊要性と、その窮状とを訴えて強力に懇請して居り、又関係民間団体においても司令部に対して極力陳情して居るのであるが、米国自体の木材の需給事情が容易ならざるものがあつて、木材の輸出を考慮し得る状態でなく、懇請を受け容れられるに至らず、結局米材の輸入は困難であるが、目下南洋材の輸入要請中で、今後共極力輸入を懇請して御趣旨に沿い得るよう努力する所存である。従つて、国内木材の生産に努力しなければならぬが、濫伐を避くべきは勿論であるので、奥地林の開発計画的伐採に努め、造林についても積極的に計画実施し、治山治水についても万遺憾ないよう努力中である。