第1回国会(特別会)
(答弁書第四十一号)昭和二十二年九月二日配付 内閣参甲第五〇号 昭和二十二年八月二十九日 内閣総理大臣 片山 哲 参議院議長 松平 恒雄 殿 参議院議員小川友三君提出生鮮魚介類配給減少に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員小川友三君提出生鮮魚介類配給減少に関する質問に対する答弁書 一、質問主意書に掲げられた八月十日及び十一日の東京都における入荷数量の分荷状況は次の通りである。
(二)総配給数量は築地市場入荷数量から他市場輸送分及び貯蔵分の差引放出分を加えたものである。 (三)大口消費向は外食券食堂、工場寄宿舎、工場給食、病院給食用等である。 (四)其の他は外国公館用等の特需向等である。 二、上の表によれば築地市場分について言えば家庭向は十日四九%十一日四八%である。家庭向が半数足らずであるのは、夏期であるため鮮度低下品及び鮫等の配給不向品が多いためである。例えば十日には冷凍タラ七、七七五貫(鮮度低下のため加工向)、鯨ぞうふ四、八一六貫、鮫三、〇二四貫(鮮度低下のため肥料向)等、十一日には鯨ぞうふ五、一七九貫(家庭不向のため加工向)鯨ぞうふ四、九四三貫、冷凍イワシ二、二一二貫(鮮度低下のため肥料向)等がある。 三、築地以外の市場についても分荷比率は大体同じであり、都内の総家庭配給量は十日四四、一〇三貫、十一日三一、一八三貫であつて、都内総入荷数量の五〇%前後の比率を示している。 四、以上によつて見ると、現在の家庭配給数量の比率が低いのは、夏期のため鮮度低下品が多いことに因るものであり、現状においては八月十日及び十一日の家庭配給比率は決して悪いものではない。 |