質問主意書

第1回国会(特別会)

質問主意書


(質問第百十九号)昭和二十二年十一月十四日配付

保健所費用支出等に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十二年十一月十二日

小川 友三      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   保健所費用支出等に関する質問主意書

一、全国の保健所は政府の考えらるる理想通り運営されて居らない、その主因は国庫の支出が悪るい点に主たる原因がある。悪性インフレで国民は耐乏生活を片山首相の言わるる通りやつておるが、当然必要の経費は出すべきであるが政府の処見を問う。定員に対し正味の数たる保健所の医師就任数及保健所の保健婦数御答弁を乞う。

二、戦災により焼失した全国の薬学専門学校校舎、研究設備は、国家が全力を挙げて支援すべきである。高度化学文化国日本を建設する為、援助貸付金を政府はすべきであるが、処見を問う。

三、盲人にて出来る職業は、盲人独自の(感)、或は(勘)による、指圧療術又は、鍼灸術である。特に鍼灸術の効果は施術者の多くの認むる処である。之の人々に鍼灸術を天職として許可するは、政府の最良の政策である。政府は今後も盲人の鍼灸術を許可すべきであるが、処見を問う。