第1回国会(特別会)
(質問第七十六号) 昭和二十二年九月三十日配付 外国映画のフイルム輸入に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。 昭和二十二年九月二十九日 油井 賢太郎 参議院議長 松平 恒雄 殿外国映画のフイルム輸入に関する質問主意書 海外貿易は久しく杜絶されていたが戦後幾許も立たない内にアメリカの優秀なる映画は、街に村に華やかに上映され之が為文化の向上高尚なる趣味の涵養、新しいニユース映画に依る世界の動きを目の当りに見る等国民に多大なる貢献を為した事は、洵に欣快に堪えない所である。而し此のフイルムの輸入代金は、どうなつて居るのか。貿易庁に質した処無為替で輸入されて居り、為替の決済は未だ其の儘となつて居るとの事である。 政府は、このフイルムの上映される事により其の賃貸料又は上映権利料等の円の蓄積はどう処理されるか、国民経済上にどう影響されて居るか、他の事実に付いてもかかる方法に依り国民生活上寄与される事は出来ぬものか。 政府の所見を承りたい。 |