質問主意書

第1回国会(特別会)

質問主意書


(質問第二十二号)昭和二十二年八月五日配付

昭和二十二年中古衣類査定価格廃止に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十二年八月四日

小川 友三      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   昭和二十二年中古衣類査定価格廃止に関する質問主意書

一、昨年度まで中古衣類査定価格は無く前内閣により発令せられたる本件は全く悪法にて千差万別の中古衣類を一定の新品の如き査定は全く困難に属し、事実上不公平なる査定にて売却者も業者も迷惑する処、誠に甚大なり。
 例えば、
 この査定価格を悪用すれば竹の子生活者が売りに来たる場合、事実より十分の一以下の下等品としての査定値にて業者に買上げらるる不利が売却者側たる一般大衆にある。又、一方業者側は査定価格があまり安いため、仕入値の数分の一に当り、生活困難となり、営業成立せず全国数十万軒に及ぶ業者は正に死線上にあり。
 不当なる中古衣類の査定価格の廃止に付き政府の所信を問う。

  右に対する政府の御答弁を書面にて速かに希望する。