質問主意書

第1回国会(特別会)

質問主意書


(質問第六号)昭和二十二年七月八日配付

煙草値下に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十二年七月七日

齋  武雄      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   煙草値下に関する質問主意書

 低物価政策を強力に実行してインフレを抑制し国民生活の安定を図ることは緊急重要なる事柄である。低物価は可能の範囲に於て政府に於て率先その範を示すことによつて国民の精神に至大の影響を与え他の物価も自然に低落を辿ることになる。
 ピース並にコロナは三十円であつて戦前の三百倍の値に相当する、政府の専売するものが三百倍であつては、国民に対しインフレ抑制に協力を求めてもその実現は至難である、そこで左の事項につき政府の御意見をお尋ねする。

一、煙草の箱に広告を掲載する。

二、煙草の箱の中に広告を掲載した紙片を入れる。

 以上の二方法に依つて国家の歳入を増大し可能の範囲に於て

三、高級煙草(ピース並にコロナ)の値下販売を行うこと。

政府に於て右の如き方策をとる意思ありや。

  文書で答弁を願います。