質問主意書

第1回国会(特別会)

質問主意書


(質問第三号)昭和二十二年七月一日配付

米麦専売制実施に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十二年六月三十日

姫井 伊介      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   米麦専売制実施に関する質問主意書

 国民生活危機、国家経済危機の今日、乏しき米麦を正しく分ち合うて明るく生活するため、ヤミをしなければ生きられない苦悩と不正とムダを無くし一路職域生産の軌道を進み得るため、物価の基準を確立し給料賃金の安定に資するため、供出割当の不完全と供出の不正直並にヤミ流しを無くするため、インフレーション阻止のため、道義の低下と犯罪の起因根滅のため、更に食糧輸入懇請の理拠としても本制度急速実施の切要を痛感する。本制度実施については、従来の米穀管理の施設と経験上、検査、倉庫、収配、資金、要員、技術等において大なる支障はあるまい。良質多収を誇りとし喜びとする農民心理を復活し、農民をして専心増産に前進せしむるためには適切有効な方法があると信ずる。これに対し

一、政府は米麦専売制実施の意志なきや

二、実施の意思ありとするも急速実施不能とすれば其の理由

三、実施の意思無しとすれば其の理由

四、一挙全国的実施に懸念ありとすれば、実施希望の府県又は市町村をして自治的に試行せしむる意思なきや

  右につき文書答弁を願います。