請願

 

第219回国会 請願の要旨

新件番号 54 件名 全ての世代が健やかで心豊かに暮らせる社会保障制度の確立に関する請願
要旨  今年は国民の五人に一人が七十五歳以上の後期高齢者となって医療介護サービスの需要が一層高まり、深刻化する人材不足への対応が求められる二〇二五年問題に直面する年である。超高齢社会を迎え社会保障給付費は多くの支出が予測されるが、人生百年時代の到来に当たり全ての世代が安心して生活を営むことのできる社会を構築するためには、社会全体の課題として経済対策を含め安定した財源の確保が求められる。一方、ICT教育や校務DXの推進など学校現場を取り巻く状況が大きく変化する中で教職員の職務内容は多岐にわたり、勤務時間内に教材研究や授業準備の時間が十分に取れないなど時間的・精神的ストレスによる心身の負担は増しており、教育に専念できる環境には程遠いと言わざるを得ない。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、持続可能な社会保障制度の構築に向けては、
 1 高齢化により増え続ける給付費を社会全体でどのように負担し合うのか、高齢者を一律に受給者と位置付けるだけでなく世代間の負担の在り方を適切に評価すること。
 2 健康の保持及び福祉の増進の観点から、医療及び介護、福祉などの限られた資源を有効に活用して、多様なサービスが必要な人に提供できる環境の整備を図ること。
二、誰もが安心して暮らせる地域社会づくりについては、家族の形態が多様化する中、単身高齢世帯など身寄りのない人が地域の中で自分らしく暮らし続けることができるよう社会全体で見守る支援環境を整備すること。

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