請願

 

第217回国会 請願の要旨

新件番号 3161 件名 安心・安全で活気あふれる公営住宅制度を求めることに関する請願
要旨  公営住宅は、住宅セーフティーネットの根幹をなす国民的住宅であるが、その公営住宅が危機的状況にある。それは、低い入居収入基準(月額所得十五万八千円)によって、公営住宅への入居者が高齢者・母子・障害者世帯などに偏っているからである。そのため、全国に二百万戸ある公営住宅の入居者の多くが収入分位一(十万四千円)以下の世帯であり、高齢化率も五〇%を超える限界団地となっている。このことが、健全な団地自治とコミュニティーを維持する上で大きな障害となっている。国や自治体による高齢者・母子・障害者世帯の住宅保障は大切であるが、若い世帯も交じり合った多様な世代が入居できる公営住宅制度への転換を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、入居収入基準を大幅に引き上げ、多様な世代が入居できる公営住宅にすること。
二、公営住宅入居希望者全員が入居できるように、公営住宅の新規供給を増やすこと。
三、公営住宅の空き部屋を解消し、老朽化した公営住宅の建て替えを促進すること。
四、公営住宅入居基準に該当せず、民間賃貸住宅に住んでいる者に対する家賃補助制度を新設すること。
五、公営住宅の地位承継を子供の代までできるように改めること。

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